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螺旋楽園

螺旋楽園

〈STORY〉

ずっと探していたんだよ
やっと、逢えたね


「やっと見つけた……」

そのひとの はいいろがかった きれいな ちゃいろ の かみ が
わたしの かた に かかります

「あなたは だれ ですか」

わたしはといかけました

「君は誰なの」

ぎゃくに ききかえ されました
いっしゅん ことばに つまりました

「わたし の ぞくせい は こじいん の こども」
「では、その属性を今から俺が剥ぎ取る。
対価に与えるのは新たな属性。
ずっと探していた理想の女がいるんだけど、君にはそれを求める。
できる?」
「はい もんだい ありません」 

あなたの きょうれつ な よくぼう が わたし の 

自我

を作るのですから

今から わたしは 子供という 属性を 捨て

貴方の母 と なりましょう


その人の 欲望が
わたしの 偽りの 子宮で
戯れている

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