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STORY
彼が出会った少女、
それは紅き瞳の双花。
「港でね、あなたのこと見掛けたの」
月の都〈ラ・ルーナ〉では
海の向こうの太陽の都〈イ・ソル〉での
聖王即位を前に、にわかに熱気立っていた。
故郷である〈ラ・ルーナ〉に帰郷してきた
二十歳の青年ケイは
そこで不可思議な少女に出会う。
容姿も立ち居振る舞いも、
彼の心の中の世界をそのまま体現したかのような少女。
やがて二人の恋は、「人」としての境界を超えていく……。
陽の光の射さない場所で咲く花々の物語始動!
月の都で胎動が始まる……。
CHARACTERS
ケイ
「それで、
害獣よろしく俺のことを
尾け回していたのか」
緋色の髪の陰のある青年
年齢:二十歳 性別:男 備考:シビュ・ラ・ルーナ家当主
主人公。〈ラ・ルーナ〉屈指の名家シビュ・ラ・ルーナ家の当主。父が逝去したので六年ぶりに〈ラ・ルーナ〉に帰郷してきた。
上品な立ち居振る舞いとは裏腹に、内面には激しい鬱屈を衝動を抱えており、皮肉な言動が目立つ。また女性に対しても、複数人と同時に性的関係をもつなど、強い性的欲動をもっている。しかしそれは、傷つきやすい心を守るための彼なりの防衛反応である。
ラウルの進言もあって、あるときを境に自分を尾け回す人物の存在に気付く。
だが、その「黒髪の少女」は、シビュ・ラ・ルーナ家が「施し」を与えている施設、孤児院『太陽の家』の生徒だった……。
彼は両性具有のその少女に何を見いだしたのだろうか?
セイレン
「……目の前で見たら、
もっともっと……女の子の気持ちで、
いっぱいになって」
紅き瞳の双花
年齢:16歳 性別:両性具有 備考:孤児院『太陽の家』の生徒
帰郷してきたケイを偶然港で見掛けて、「一目惚れ」したという少女。実は両性具有者であり、シビュ・ラ・ルーナ家が施しを与えている孤児院『太陽の家』の生徒でもある。
無邪気であどけない言動が目立つが、実は彼女の魂の本質は「人間」ではなく「神」である。相手の心の望むがままに振る舞い、自我をもたないという本能をもつ。しかし彼女(彼)自身にその自覚はなく、そのことが物語の最終局面まで彼女を苦しめていくことになる。
ケイに「恋」をしたのも、ケイの内面の「渇愛」を反映してのことである。
相手の心の完璧の投影である少女。果たしてそれは「恋」といえるのかそれとも。
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